問題69から問題93まで。
問題69。
ドルゴフ(Dolgoff, R.)らによって提示された倫理原則に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 平等と不平等に関する倫理原則では、同じ環境に置かれている人に対しては誰に対しても同じように対応しなければならない。(tecom様、兵庫社福会様)
2 プライバシーと守秘義務に関する倫理原則では、全ての人が自らのプライバシーと守秘義務を強化しなければならない。(他社)
4 最小限の害に関する倫理原則では、あらゆる人の生活や生命を守らなければならない。(フチガミ様)
ドルゴフという方は存じ上げません(というか人名と理論を結びつけるだけの暗記はあきらめていた)。ここでは適当に3を選びました。「ドルゴフの倫理原則」は調べてヒットしましたが、この設問の正答の根拠はわかりませんでした。4は「生命の保護の原則」とは別に「生活の質の原則」というものがあったので違うかな?1も2も問題文に違和感があります。
問題72。
事例を読んで、この段階のA病院のB医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が行った実践モデルやアプローチに関して、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Cさん(46歳、男性)は夫婦で生まれ故郷に戻り、5年前から喫茶店を営んでいる。1か月前に、脳出血を患い、A病院でリハビリテーションを受け、数週間後に自宅退院を控えている。BはCさんと退院に向けた面談を行った。Cさんは「左片麻痺があるのは仕方がないとしても、妻もまた一緒にお店をやっていこうと言ってくれているので仕事がしたい。地元の友達も戻ってきたら店に行くよと声をかけてくれているから」と語った。Bは「奥様もお友達もCさんがお店に戻ってこられるのを待っておられるんですね。お店に戻られるまで、どのように暮らしを整えていったら良いか、ご一緒に考えていきましょう」と提案した。
4 生活モデル(兵庫社福会)
5 課題中心アプローチ(他社)
「生活モデル」は「クライエントの生活全体をとらえ,人と環境の交互作用から生じた問題に着目」ということのようです。「課題中心アプローチ」は「介護の課題に焦点を当て、それらを解決するための具体的な方法を検討する」ということのようです。
どっちでもいいような気がしますけど、どうなんでしょうか。
問題74。これも事例問題。
事例を読んで、地域包括支援センターのA社会福祉士がこの段階で行う援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Bさん(75歳、女性)は、一人暮らしが不安になり、長男家族と同居することになったが、転居後すぐに自宅に閉じこもるようになった。心配した長男が地域包括支援センターを訪ね「以前は、社交的で友人と外出することもあったが、それがなくなり心配」と相談した。Aは、Bさんと数回の面接を行った。Bさんは「長男家族が食事内容を私に合わせて作ってくれるのが、申し訳ない」「人と話すのが好きで、前に住んでいた地域では毎日楽しかった。きっかけがあれば外に出たい」と語った。Bさんは要支援1の認定を受けている。Aは、得られた情報を踏まえてBさんの支援計画を立てようと考えている。
4 Bさんの社交性は強みなので、地域の茶話会への参加を促す。(他社)
5 代弁者として、Bさんの意向を長男に伝える。(兵庫社福会)
これはストレングスモデル?だかで4でよいのではないでしょうか。Bさんの支援計画はBさんのために作成するわけで、長男に伝えるかどうかはそこまで重要ではないと思います。「代弁」が必要なケースとも思えません。
問題93。今回の試験で一番割れている問題です。
事例を読んで、Aさんの状況を踏まえ、B市子育て支援課がAさん親子の支援のために、この時点で危機介入として速やかに連携すべき機関・施設として、適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(32歳)から、これまでも「夫(35歳)から繰り返し暴言を浴びせられ、時に暴力を振るわれている。どうしたらよいか悩んでいる。夫から逃れたい」という相談を受けてきた。ある日「もう限界です」という訴えがあった。Aさんは、4歳の子を帯同しており、子には母親をかばう様子もみられる。Aさんの家庭は夫の収入によって生計を立てているが、その収入はほとんど夫が管理しており、Aさんは手元に所持金が全くない状況である。Aさんは、子とともに生活したいと望んでいる。B市子育て支援課は緊急受理会議を行った。
1 児童養護施設
2 母子生活支援施設
3 B市の女性相談支援員
4 女性自立支援施設
5 女性相談支援センター
1を含めて解答しているところはありませんでした。
4・5はLEC様。2・5はけあさぽ様、フチガミ様、広島福祉専門学校様。2・3は兵庫社福会様。その他は3・5でした。
私は2・3を選びました。一番メインで受け止めるのは母子生活支援施設で、児童養護施設以外の3~5はすべて関係あると思いつつ、B市で相談を受けているのにB市の女性相談支援員の連携が後回しになるのはおかしいという思いです。
これは公式の正答が出るまでわかりませんが、正直悪問だと思いました。
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