2022年6月16日木曜日

まだまだ証人尋問まで行かない(第5回書面による準備手続き(Web))

 大和市の大木哲市長が前副市長を名誉棄損で訴えている裁判で、直近(6月13日)の書面による準備手続きの資料を閲覧してきました。

前回の期日から金子元副市長側からの準備書面は3通(準備書面(3)~(5))提出されており、自らの立場からの主張を行い相手方に反論を行っていましたが、特に目新しい材料はないように見えました(6月9日に大和市議会が公表した前副市長辞職等に関する調査特別委員会経過報告書もまだ書証にはなっていません)。

他方、大木市長側からの準備書面は提出されておらず、もう主張し尽くしたということでしょうか。パワハラはなかったという第三者からの陳述書はないので、大木市長の主張を裏付ける物は何もない状態でこのまま証人尋問に行くのかな、と思いきや次回の期日も書面による準備手続きでした。

次回の期日は8月25日(木)で約10週後。今までの期日を整理すると以下のようになります。

令和3年6月10日 大木市長が金子元副市長を提訴

9月17日(99日後) 第1回口頭弁論期日→取り消し

11月5日(49日後) 第1回書面による準備手続き(web)

12月24日(49日後) 第2回書面による準備手続き(web)

令和4年2月25日(63日後) 第3回書面による準備手続き(web)

(3月30日 金子元副市長反訴、令和4年(ワ)1103号 慰謝料請求反訴事件)

4月28日(63日後) 第4回書面による準備手続き(web)

6月13日(46日後) 第5回書面による準備手続き(web)

8月25日(73日後) 第6回書面による準備手続き(web)

判決を出すには口頭弁論期日を1回は開かないといけないことに加え、その期日で証人尋問(と本人尋問?)も行うとするとそこが今回の訴訟の最大の見せ場になるはずです。関係者の日程調整もあるにせよ、第6回書面による準備手続きのあとに期日が入るとすると早くて10月中旬でしょうか。正直、遅いなあと思います。

余談ですが、今回訴訟資料の閲覧の際に小型キーボードを持ち込み、メモをスマホのドキュメントでとろうとしたところ、「訴訟資料の閲覧はあくまでも閲覧なので、内容の一部でもそのまま記録することは認められていない、『その見聞する裁判を認識、記憶するためになされるものである限り』メモを取ることが認められているので注意してください」との指示がありました(結果的に大木市長側からの準備書面がなかったので何も記録することがなかった)。

今まで手書きで資料の一部を長時間書写しても何も注意されたことがなかったので、PCやキーボードを使って作業をしようとする人には注意する運用になっているようです。スマホで写真を撮るのはダメ、というのは明記されていましたが、メガネ型カメラやらペン型カメラでも使えばわからんだろうとも思うし、そもそも裁判は公開じゃないのか、手書きは黙認して便利な手段は認めないってどうなんだとも思います。