2023年9月8日金曜日

心理学でこういう現象に名前が付いていそう→付いてた

 

(ある日のある公園で)

お昼休み、事業所内では歯磨きができないので近所の公園で歯を磨いてからちょっと本を読んだりしてリフレッシュしています。そこの公園のベンチ周辺は、空き缶やたばこの吸い殻、すぐ隣にあるスーパーのお惣菜の空き容器などで散らかっていることも多く、公園飲み?をして後片付けをしない人もいるようでした。

そこの公園にはゴミ箱もないので普段は見て見ぬふりをしているのですが、いつものようにベンチに腰掛けると飲みかけのペットボトルと100円硬貨が置いてあるのに気づきます。

周辺には自分以外には誰もおらず、完全に「忘れ物」です。

自分はありがたいことにお金に困っているわけではないので、100円を拾ってもらってしまうこともできなくはないですが、そうする必要もない。交番に届けてもかえって迷惑がられそう。昼休みでそこまで時間もない。

そうするとこの100円硬貨はそのまま置いておこう、子供が親と一緒に拾って交番に届けるかもしれないし、お金に困っている人がいれば100円でも足しになるかもしれない、ということでお金はそのままにしておくことにしました。これはそれほど難しい選択ではありませんでした。

次に中身が少し残っているペットボトルの扱いです。100円をあえて拾わないという偽善行為を選んだからには、偽善者として一貫した行いをすべきではと考えました。100円を拾うならペットボトルは残しておくべき、100円を拾わないならペットボトルは片づけるべきでは、という考えです。そこで、普段なら絶対にしない「ペットボトルの残りを公園の水道に流し、軽くすすいだペットボトルは隣のスーパーの自販機横のゴミ箱に捨てる」という面倒な行動を選びました。

もし100円硬貨が隣に落ちていなければそのような行動もしなかったことが確実ですので、これはきっと心理学で「~効果」とかいう名前が付いていそうだな、と思い調べたところ、「一貫性の法則」とか「一貫性の原理」と呼ばれる行動だそうです。その中でも今回のケースは「100円硬貨を拾わない、スルーする」という比較的容易な選択を行った結果、偽善者としての一貫性を求めてより面倒な「落ちているゴミを拾って適切に処分する」という行動につながりました。これは「Foot in the door」という現象/テクニックのようです。

と、いうことで公園飲みをしてゴミの後片付けが面倒な皆さんは、横に100円を置いておくと割とすぐにきれいになるのでオススメです。ちょっとしたライフハックですね。