2025年2月20日木曜日

第37回社会福祉国家試験、割れ問(4/4)

 第37回社会福祉士国家試験の割れ問の個人的なチェック、4/4です。問題120から問題124を見て行きます。


問題120。

事例を読んで、A町社会福祉協議会のB職員(社会福祉士)の総合的かつ包括的支援に基づく次の記述のうち、最初の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕

A町では、大規模な工業団地が開発された結果、海外から来た労働者とその家族が増加傾向にある。街中を歩く外国人家族の姿が日常的となった。そのような中、民生委員から、Bに「慣れない文化に戸惑う外国籍家族の存在が顕著であることや、また一方で、在留外国人との交流を望んでいるものの、どのようにすればよいか困惑している地域住民の声が多く聞かれる」と情報提供があった。

2 在留外国人も加え、学校、自治会等がこの問題を共有化するための懇談の場を企画する。(他社)

5 外国籍住民と地域住民の交流の場を設け、広く参加を求める。(藤仁館)

事例の文章の中で「外国人家族」「外国籍家族」「在留外国人」という少しずつ違った表現が出てきており、この問題もひっかかるものがあります。自分も2と5でどっちかな?と思いましたが、異文化間の摩擦を「問題」と捉え、社協が参加者を決めて懇談の場を企画するというのは違うのではないか、相互理解のためにまずは交流が最優先ではないかと考えて5を選択しました。

問題123。

事例を読んで、Aがん拠点病院相談支援センターに勤務するB医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)のこの時点での対応として、適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕

大腸がんの治療後、定期受診中だったCさん(44歳、男性)はBのもとを訪れ「先日の受診で異常が指摘され、詳しい検査をしました。本日、がんの再発と転移が判明し、主治医から積極的な治療をするか、あるいは、緩和ケアに切り替えるかという2つの選択があることを伝えられました。今までなんとか乗り越えてきましたがもう限界です。家族になんて話したら良いか」と語った。

2 Bの過去の経験から、この先の見通しについて説明する。

3 カウンセリングを含め、心理的支援をすぐにでも受けることが可能であることを説明する。

4 病状について再度説明してもらうよう、主治医への連絡が可能であることを説明する。

兵庫社福会様は2・3、その他は3・4です。私は2・3を選びました。

病気について説明をするのは医師が行うことなのでそこに口を出すことはないですが、医師から説明を受けた上で困って相談に訪れたというシチュエーションなので、過去の経験ではこういったことがありましたということをお伝えすることは相手に寄り添った対応になるのでは?という考えです。4は相手から希望があれば行うべきですが、せっかくMSWのところに相談に来たのにまた同じ医師の説明を受けるように言われたととられる可能性はないのかな?と思います。

問題124。

事例を読んで、A特定非営利活動法人がこれから取り組むべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕

A特定非営利活動法人は、B県C市において障害福祉事業を実施してきた。地域のニーズにさらに応えることができるよう規模を拡大し、組織を発展させていくため、関係者と協議してA特定非営利活動法人を解散し、社会福祉法人の設立を目指すこととなった。これまでのとおりC市に主たる事務所を置き、C市内でのみ事業を行っていく予定である。なお、C市は指定都市ではない。

1 社会福祉法人の議決機関となる評議員会を設置する。(他社)

5 社会福祉法人の設立のため、所管庁であるB県からの認可を受ける。(兵庫社福会)

法人の認可を受けるために評議員会を設置する必要があるのでは?という考えから私も1にしました。実際には書類1枚を提出して済む手続きではないので事前の相談が必要になり同時並行でいろいろなことが進んでいくのでしょうが、評議員会がない法人の認可は順番が違う気がします。

以上、4回にわたって割れ問を見てきましたが、社会福祉士として必要な知識及び技能について問う試験にしては専門家の意見が割れる問題が多いというのは問題じゃないかなーと思います。見解が分かれる問題でも1点は1点で、その1点で何百人・何千人という人が合格になったり不合格になったりします。名称独占資格で、もっていようがもっていまいが人生が大きく変わるということはないにしても時間をかけて準備してきた受験生に不満が残るような試験では資格を取ろうという人がいなくなってしまうのではないでしょうか。

2025年2月18日火曜日

第37回社会福祉士国家試験、割れ問(3/4)

合格発表まで時間があるので割れ問を1つずつ見て行きたいと思います。3/4です。問題113から問題119まで。この3問は兵庫社福会様が独自の見解という感じです。


問題113。

事例を読んで、A市社会福祉協議会がソーシャルワーク実践の対象としたシステムとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕

A市社会福祉協議会では、市内の視覚障害者から、行政機関が発信する生活や災害に関する情報が十分に届いていないため困っているという相談が相次いだ。こうした中、A市社会福祉協議会は行政機関と視覚障害者をつなぐ情報伝達経路が不十分であり、その改善が必要であることをA市に要望した。それを受け、A市は視覚障害者への情報提供支援として、点字や音声による情報提供や広報を開始し、情報が広く行き届くようになった。

4 ミクロシステムとメゾシステム(他社)

5 ミクロシステムとマクロシステム(兵庫社福会)

情報を受け取ったのが市内の視覚障害者というところでミクロシステム、A市に要望を行ったというところがメゾシステムにあたるかマクロシステムにあたるかという判断でしょうか。5でいいような気がするのですが。


問題116。

事例を読んで、A市相談支援事業所のB相談支援専門員(社会福祉士)がCさんや同僚とともに取り組んだ実践として、適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕

Bは、担当するCさん(35歳)から相談を受けた。D市に住むCさんは難病で重度訪問介護を利用しており、自宅から外出することは難しい状態である。Cさんはパソコンスキルには自信があるが、在宅の重度の障害者には就労の機会がほとんどないことをBに訴えた。Bは、同僚とともにCさんと同様の重度の障害がある人達の自宅を訪問して話を聞いた。そして、Cさんらとともに重度障害者の就労の機会を増やしていくことについて行政に協力を呼び掛けた。

1 パーソナライゼーション

3 ソーシャルアクション

5 アウトリーチ

回答例は、1・3が兵庫社福会様、その他が3・5でした。パーソナライゼーションは個別化なのでクライエントの個性に着目した支援ということになると思います。この事例では「Cさんと同様の重度の障害がある人達の自宅を訪問して話を聞いた」とあるのでアウトリーチの方が適切かと思います。


問題119。

事例を読んで、A社会福祉士が事例検討を行う際に配慮すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕

B市高齢福祉課のAは、ある日後輩のC相談員(社会福祉士)から「最近複雑な生活課題を持っているクライエントへの対応に苦慮しているので、事例検討の場を設けてほしい」と依頼を受けた。

1 クライエントも含めて参加者を組織する。(兵庫社福会様)

5 Cが他の参加者からのコメントに防衛的にならないようにする。(他社)

支援計画を策定するにあたっては早期の段階からクライエントを含めて行うべきという考えはありますが、「複雑な生活課題を持っているクライエント」の問題を支援者側の視点から率直に話し合う場に当事者がいることは現実的ではないと思います。様々な視点からのアイデアを話し合うことが最重要かと思われるため、5が正答ではないでしょうか。


次回は問題120から124を考えます。

2025年2月17日月曜日

第37回社会福祉士国家試験、割れ問(2/4) 問題93、今回一番の悪問だと思います

合格発表まで時間があるので割れ問を1つずつ見て行きたいと思います。2/4です。
問題69から問題93まで。


問題69。
ドルゴフ(Dolgoff, R.)らによって提示された倫理原則に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 平等と不平等に関する倫理原則では、同じ環境に置かれている人に対しては誰に対しても同じように対応しなければならない。(tecom様、兵庫社福会様)
2 プライバシーと守秘義務に関する倫理原則では、全ての人が自らのプライバシーと守秘義務を強化しなければならない。(他社)
4 最小限の害に関する倫理原則では、あらゆる人の生活や生命を守らなければならない。(フチガミ様)

ドルゴフという方は存じ上げません(というか人名と理論を結びつけるだけの暗記はあきらめていた)。ここでは適当に3を選びました。「ドルゴフの倫理原則」は調べてヒットしましたが、この設問の正答の根拠はわかりませんでした。4は「生命の保護の原則」とは別に「生活の質の原則」というものがあったので違うかな?1も2も問題文に違和感があります。

問題72。
事例を読んで、この段階のA病院のB医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が行った実践モデルやアプローチに関して、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Cさん(46歳、男性)は夫婦で生まれ故郷に戻り、5年前から喫茶店を営んでいる。1か月前に、脳出血を患い、A病院でリハビリテーションを受け、数週間後に自宅退院を控えている。BはCさんと退院に向けた面談を行った。Cさんは「左片麻痺があるのは仕方がないとしても、妻もまた一緒にお店をやっていこうと言ってくれているので仕事がしたい。地元の友達も戻ってきたら店に行くよと声をかけてくれているから」と語った。Bは「奥様もお友達もCさんがお店に戻ってこられるのを待っておられるんですね。お店に戻られるまで、どのように暮らしを整えていったら良いか、ご一緒に考えていきましょう」と提案した。
4 生活モデル(兵庫社福会)
5 課題中心アプローチ(他社)
「生活モデル」は「クライエントの生活全体をとらえ,人と環境の交互作用から生じた問題に着目」ということのようです。「課題中心アプローチ」は「介護の課題に焦点を当て、それらを解決するための具体的な方法を検討する」ということのようです。
どっちでもいいような気がしますけど、どうなんでしょうか。

問題74。これも事例問題。
事例を読んで、地域包括支援センターのA社会福祉士がこの段階で行う援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Bさん(75歳、女性)は、一人暮らしが不安になり、長男家族と同居することになったが、転居後すぐに自宅に閉じこもるようになった。心配した長男が地域包括支援センターを訪ね「以前は、社交的で友人と外出することもあったが、それがなくなり心配」と相談した。Aは、Bさんと数回の面接を行った。Bさんは「長男家族が食事内容を私に合わせて作ってくれるのが、申し訳ない」「人と話すのが好きで、前に住んでいた地域では毎日楽しかった。きっかけがあれば外に出たい」と語った。Bさんは要支援1の認定を受けている。Aは、得られた情報を踏まえてBさんの支援計画を立てようと考えている。
4 Bさんの社交性は強みなので、地域の茶話会への参加を促す。(他社)
5 代弁者として、Bさんの意向を長男に伝える。(兵庫社福会)
これはストレングスモデル?だかで4でよいのではないでしょうか。Bさんの支援計画はBさんのために作成するわけで、長男に伝えるかどうかはそこまで重要ではないと思います。「代弁」が必要なケースとも思えません。

問題93。今回の試験で一番割れている問題です。
事例を読んで、Aさんの状況を踏まえ、B市子育て支援課がAさん親子の支援のために、この時点で危機介入として速やかに連携すべき機関・施設として、適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(32歳)から、これまでも「夫(35歳)から繰り返し暴言を浴びせられ、時に暴力を振るわれている。どうしたらよいか悩んでいる。夫から逃れたい」という相談を受けてきた。ある日「もう限界です」という訴えがあった。Aさんは、4歳の子を帯同しており、子には母親をかばう様子もみられる。Aさんの家庭は夫の収入によって生計を立てているが、その収入はほとんど夫が管理しており、Aさんは手元に所持金が全くない状況である。Aさんは、子とともに生活したいと望んでいる。B市子育て支援課は緊急受理会議を行った。
1 児童養護施設
2 母子生活支援施設
3 B市の女性相談支援員
4 女性自立支援施設
5 女性相談支援センター
1を含めて解答しているところはありませんでした。
4・5はLEC様。2・5はけあさぽ様、フチガミ様、広島福祉専門学校様。2・3は兵庫社福会様。その他は3・5でした。
私は2・3を選びました。一番メインで受け止めるのは母子生活支援施設で、児童養護施設以外の3~5はすべて関係あると思いつつ、B市で相談を受けているのにB市の女性相談支援員の連携が後回しになるのはおかしいという思いです。
これは公式の正答が出るまでわかりませんが、正直悪問だと思いました。

2025年2月16日日曜日

第37回社会福祉士国家試験、割れ問(1/4)

第37回社会福祉士国家試験、多くの事業者から解答速報が出ていますが回答の見解が割れている設問が多くあります。

兵庫県社会福祉士会様の解答例が一番他社とのズレが大きいものの、他の都道府県の社会福祉士会ではこのような試みは検索してもヒットしなかったのでありがたいと思います。

まずは問題3から問題68の4問について見て行きたいと思います。


まずは問題3。

筋骨格系に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

2 筋組織にはカルシウムを貯蔵する働きがある。(tecom様)

5 骨には血球をつくる働きがある。(その他)

私は専門家ではないので個人的な見解ですが、カルシウムのほとんどは骨に蓄えられており、筋肉を動かすのにカルシウムは使われているものの「貯蔵する」という表現は???と思います。他方、血球を作るのは「骨」ではなく「骨髄」であるのでどうか?という見解もわかりますが、大きく「骨」といったときに「骨髄」も骨の組織の一部と考えられるので「5」の方がベターかなと思いました。

次に問題11。

事例を読んで、マイクロカウンセリングのかかわり行動や基本的傾聴技法に基づいた面接の最初の段階の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕

認知症のある親の介護について負担を感じている相談者が、地域包括支援センターを訪れ、社会福祉士が面接を行った。相談者は「何度も同じことを聞いてくるのでイライラして、つい強い口調で怒ってしまう」と訴えた。

3 「私もあなたと同じような経験をしたので、あなたの気持ちがよくわかります」(フチガミ様)

4 「その状況について、もう少し詳しく話してもらえませんか」(他社)

これは私は3にしました。大前提で私の知識はマイクロカウンセリングとは何ぞや状態です。この設問では状況として初回の面接のように思うのでまずは共感と傾聴だと思います。こちらがどういう人間か相手もわかっていない段階であまり深く聞こうとしても相手も警戒して詳しい話をしてくれないのではないでしょうか。

次に問題18。

災害時におけるレジリエンスの意味として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 災害の発生から復旧・復興に加え、次の災害に備えていくための諸活動を一つのサイクルとして捉えることである。(ふくし合格ネット様)

3 被災者並びに被災地が災害から立ち直っていく際に持つ力のことである。(他社)

「レジリエンス」は「回復力」や「復元力」のことだと思うので3が妥当かと思います。1は何か別の用語がありそうと思って検索したら日本災害看護学会の災害看護関連用語で「災害サイクル」という用語があり、定義が「災害発生から復興・平時となり、再び災害が発生するという時間的経過をサイクルとして捉えた概念」とありました。解説には「災害サイクルは、災害が発生しその時間経過と共に必要な医療や看護を提供し、生活の構築や地域社会の復興、さらには備えるという、各局面に必要な対応を考え、次の災害の一助とすることである。(以後略)」とありましたのでこちらを参照して選択肢にしたのでしょうか。

少し飛んで問題68。

アメリカにおける初期のセツルメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

2 貧困を社会的・経済的な問題として捉えた。(他社)

3 ケーススタディを通して貧困状態にある人の救済を行った。(兵庫社福会様)

私はアメリカとイギリスの特徴の違いを覚えていなかったのでこの問題は間違えました。そして調べてもわかりませんでした。セツルメント運動はケーススタディではなくグループワークを重視した?といえば2の方が適切?ぐらいです。

(2/4)に続きます。


2025年2月5日水曜日

第37回社会福祉士試験受けてきました

2月2日、第37回社会福祉士試験を受けてきました。

社会福祉士はいきなり試験を受けることはできず福祉系の学校を出ていないと養成施設?で6か月やら1年やらの教育を受ける必要があり、私は通信制の知的障害者福祉協会というところで1年のコースを申し込みました。費用はもろもろ含めて約30万円。お安くないお買い物です。

社会福祉士試験は試験範囲がとっても広く、まともに養成施設のテキストを読んでいたら時間が全く足りません。養成施設のレポートをクリアするのと試験に合格するのは完全に別物と分けて考え、レポートはとにかく時間をかけずに作成し、不合格になった場合の再提出のリスクも見込んで提出期限の最初の日に投函していました。結果、採点する講師が一度不合格と書いて見え消しで最低ランクの合格を付けた科目が1つあったもののレポートはストレートに通りました。

試験勉強は一問一答が基本かと思い、書店で見比べてユーキャンの一問一答1500問を選びました。また、テキスト的な書籍も同じユーキャンの書いて覚えるワークノートにしました。

テキストや問題集などは相性があると思うので、実際に見比べて購入するのがいいと思いますが、私の場合は宅建や保育士をとったときにユーキャンのテキストが比較的合っていた気がしていたのであまり迷わなかったです。

そして、若い時に比べて格段に物覚えが悪くなっている自覚があるので、アウトプット8割、インプット2割を目安にテキストは1回通読したら該当する部分の一問一答を解く流れで、一問一答は最終的に3周しました。1回目はわからない問題ばかりで本を開くのがつらかったですが、私の場合はテキストをただ読んでも勉強した気になるだけで時間の浪費にしかなりません。

昨年夏の養成施設のスクーリング(実際に会場で集団学習を行う)では、講師から「一問一答は意味がない、とにかく過去問をやってください」「ユーキャンのテキストを使っている人はあまりいない、お勧めは中央法規です」とのお話があり、人によるよなー、第37回から養成課程のカリキュラムやら試験内容やら変更があったのに過去問にこだわってもなーと思っていました。あまり断定的に言うのもよくないですね。

講師の方、知的障害者福祉協会の事務局の方からも受講生向けに模擬試験のおすすめもあり、何なら2回受けてくださいという話もあったのですが、自宅受験でも結構な高額だったのでスルーし、秋から想定問題集に取り組むことにしました。過去問よりは想定問題集の方が新しい出題傾向に近い可能性が高いと思ったためです。

こちらも書店で実際に複数の想定問題集を見て、中央法規の模擬問題集を購入。中央法規が嫌いなわけではなく相性が良さそうかどうかなので他意はありません。

一問一答の正答率がそれなりに高くなっていたので合格ラインの6割程度できるかなと思っていたのですが、なかなか6割を取ることは難しかったです。こちらも129問3回分の問題を3周やりました。

とはいっても、一度に129問を解こうと思うと長時間が必要になり、仕事もして家事もしている中では不可能だったので、1週間で129問を解けるように1日20問程度、時間にして1日30分程度だったでしょうか。解答用紙を自作してかかった時間も記録しながら進めました。最終的には問題を覚えてしまうので参考にはなりませんが、6割は超えられるようになりました。

何となくやった、では30万をドブに捨てかねないので、一問一答も想定問題集も科目ごとにどれだけできたか、どこが苦手かを見える化し、一応やれることはやった状態で試験に臨みました。が、前日は緊張してなかなか寝付けず眠れたと思ったら午前2時半、またウトウトして結局午前5時に起きてテキストなどの重要事項まとめを何となく眺めて過ごしました。
結果的に中央法規の解答速報ベースでは97点/129問、75%の得点率だったのでたぶん合格だと思います。

社会福祉士試験の謎で過去の会場が非公表になっていますが、今回の神奈川会場は私はパシフィコ横浜でした。他でも開催していたかどうかはわかりませんが、下の画像のホールの他にノースという場所で受験された方もいらっしゃったようなのでパシフィコ横浜だけのような気がします。過去の会場を公表すると予想でビジネスホテルを抑えてしまって会場が違うじゃないか!と苦情を言われることを気にしているのか?やはり謎です。




ツイッターでは問題が難化している、過去問意味なかったなどの感想が多く目につきますし、実際に下記の問題を見たときは「珍問キター」と笑いそうになりました。正解がわかるはずがないので適当に1にマークをしてやはり外しました。
問題 20 大正期の社会事業に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 感化法が制定された。
  2. 中央慈善協会が設立された。
  3. 恤救規則が制定された。
  4. 大阪府で方面委員制度が創設された。
  5. 石井十次によって岡山孤児院が設立された。

 同じくツイッターで社会福祉士の試験にスピード違反かよ!という声のあった問題59は、自分がスピード違反で同じ手続きになったことがあったので瞬間で迷わずに正答を選びましたが、確かに高得点はとらせまいという強い意志が感じられた試験でした。普通に勉強していれば合格できる(と思われる)、医師や看護師の国家試験と同等の難易度にする気はないのかな?と思わざるを得ない試験だと思います。

実際の合格発表は3月4日です。