2023年10月6日金曜日

事業所のお昼休みにメンバーさんと将棋を指しました

インスタグラムにもアップしましたが、今日のすみびWOWでのお昼休みは、メンバーさんから将棋を一局教わりました。メンバーさんは茅ヶ崎寒川でかなり大手の社会福祉法人翔の会の将棋大会での優勝経験もあり、棋士の将棋教室にも通われていたことがあって棋士から四段を許された実力とのこと。一方私は将棋ウォーズ1級、将棋クエスト2級、81dojo初段、NHK将棋講座三段で実質1級程度です。失礼を承知で平手でお願いしました。

振り駒でメンバーさんの先手となり、メンバーさんが先手四間飛車玉頭銀、私が居飛車の構えになりました。序盤からかなり積極的かつ遠謀深慮な指し手が多く終始対応に困る局面が続きました。途中メンバーさんにやや誤算があったようでこちらが駒得になりましたが、こちらも飛車が全く使えない状況になりほとんど互角に。最後はメンバーさんが緩めてくれて、こちらに花を持たせてくれました。メンバーさんの大きな将棋に感服しました。

将棋は「完全情報ゲーム」で偶然の要素のないゲームです。お互いに最善の指し手を選ぶと先手が必ず勝つか、後手が必ず勝つか、引き分けになるかの三択です。負けるのは自分が相手よりも弱かったからで運が悪かったということはありえません。

そのため、将棋で負けるのは自分を全否定されたような気持ちになり、素直に「負けました」と認めるのは大人でもとても難しい。自称将棋好きおじさんでも平気で待ったを連発したりします。藤井総太竜王名人でも、深浦九段に初めて敗れた対局では見ていて気の毒になるほど悔しそうでした。

では、将棋が強くなるにはどうしたらいいか。一人で研究も大切だと思いますが、効果的な方法は自分より少し強い人と指すことだと言われています。勝てそうで勝てない相手に負け、どこで間違ったのか真剣に考えることで少しずつ強くなるそうです。つまり、すごく強い人は勝手に強くなったわけではなく、自分よりも強い人に何回も負けて悔しい思いをして、それを乗り越えて強くなる。プロになるような人でもプロ入り前の養成機関である奨励会で全勝でプロになった人はいません。藤井竜王名人も入ったばかりの頃は負けが続いて降級しそうになったことがあると言いますし、プロ入り後は29連勝していますがプロ入り直前の三段リーグでは13勝5敗。藤井三段に土を付けた5人のうち4人はその後プロ入りしますが、1人は成績が振るわずプロになれないまま奨励会を退会しています。何と厳しい世界か(その分プロ入り後は成績が落ちてもすぐには引退しない仕組みではありますが)。

メンバーさんもそこまで強くなったからにはその分たくさん負けているはず。それでもあきらめずに立ち上がったであろうその強さに尊敬の念しかありません。しょっちゅうは難しいとは思いますが、これからも折を見て教えていただく機会をいただけるとうれしいなあと思いました。

なお、すみびWOWの代表の将棋は駒がどんどん前に出るおもしろ将棋。たまに銀が横に動きそうになります。指し手には性格が出ますね。

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