2023年3月25日土曜日

これから大和市職員採用試験を受けようかと思っている方へ

2023年3月末で退職することにしました。本当ならあと2年働けば退職金の計算が有利になるのですが、ちょっともう無理です。

今の大和市の組織風土は市長が代わったとしても10年程度では変わらないと思うので、市役所で働きたい人のために少しでも参考になればという思いで個人的な感想を残しておきます。

大和市役所では人事異動の意向調査は行われているものの、少なくとも私は希望が通ったことがありません。

希望していなかった部署に異動した後にどうして希望が通らなかったのか誰からも説明はありません。各部署で求める人材像を明確にしているわけでもなく、自らのキャリア形成を自分なりに考えていても、よくわからない人財課(一般的には人事課・職員課)の差配で配属先が決まります。以前、資産税課を希望し、意欲を示すためにも宅建を取りましたがその後の異動で不動産と関係ない部署に配属されました。

今から20年前に作られ現在も有効であるはずの「大和市職員育成基本方針」では、素晴らしい理想が示されているもののほとんど実現されていません。「自己啓発の促進」、何も変わっていません。「人事異動方針と人事異動基準の策定」、何も行われていません。「勤務評定制度の再構築」、「自己申告制度の見直し」、「人事ヒアリング制度の再構築」、「職員育成につながる研修体制の整備」、一切手が付けられていません。理想の職員像として掲げられている「大和市に誇りを持つ職員」だけが微妙に使われ続け、職員採用で「大和市職員であることに誇りを持ち、どんな仕事でも積極的に取り組む熱意とやる気のあるあなたからの応募、お待ちしてます!」というあおりに残っています。

窓口・現場のある職場に配属される人はやはり窓口・現場のある職場を転々としてなかなか昇進できず。他方、いわゆる官房系の内部で異動を転々としている人が、課長級になるタイミングで窓口のある部署に配属される例を数多く見てきました。

結局昇進していくのは上司の意向に素直に従うタイプの人物が多い印象で、自分の考えをはっきり主張するタイプは昔と比べてもめっきり少なくなった気がします。私が入庁した頃は、部署横断で担当者レベルの検討会議がたくさんあり、そこで政策課題に対する具体的な方針ができあがり課長級の会議で承認され市の正式な方針となっていく事例がたくさんありました(前述の「大和市職員育成基本方針」もまさしくその例です)。担当者の検討会議に各課から派遣される職員はいわゆるエース的な存在で、のちに部長職を務めるような職員が多くいました。

現在はそのような部署横断の会議は見なくなりました。その代わり、細かなところまですべて市長の意向を確認して都度お伺いを立てながら物事が進んでいく印象です。10数年前には、ウェブの先輩職員の仕事紹介に出ていた職員が大和市役所の腐れっぷりに愛想をつかし、別の自治体に移っていきました。その後も別の自治体に移ったり民間企業に転職していった職員は私が知っているだけでも複数人います。

木を見て森を見ずという言葉がありますが、木もろくに見ずに自分の靴をじっと見つめているような現在の大和市の仕事の進め方には全くなじめず、このまま大和市職員として働き続ければお金は順調にたまっていくものの、お金を残して死んだとしても自分の人生はなんだったのかと後悔することが目に見えています。

定年が徐々に延長されることも決まっているので、このまま公務員の椅子にしがみついていれば65歳までは安泰ですが、そこから何か新しい仕事を始めることは難しいでしょう。また、現在の人事異動のシステムでは自らの希望が反映される見込みはなく、退職後に役立つ技術を身に着けることも絶望的です。

今後の人生で一番若いのは今、ということで私も退職することにしました。大和市役所はあまり居心地がいいとは思えませんが、公務員になりたい人は一定数いると思うので私の椅子は誰か若い人が代わりに座ってくれるでしょう(とは言え、他の役所と比べて質のいい職員が来てくれるとも思えませんが)。

論語 泰伯第八 13

子曰、篤信好學、守死善道。
危邦不入。亂邦不居。
天下有道則見、無道則隱。
邦有道、貧且賤焉、恥也。
邦無道、富且貴焉、恥也。

論語 子罕第九 12
子貢曰、有美玉於斯。韞匵而藏諸。求善賈而沽諸。
子曰、沽之哉、沽之哉。我待賈者也。

#大和市長

#大木哲

#パワハラ報道

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