大和市長の大木哲さんが元副市長の金子勝さんを訴えている謝罪広告等請求事件の訴訟資料を閲覧してきました。
前回は被告側弁護士からの求釈明(名誉毀損だと主張する範囲の確認)で終わっていましたが、令和4年2月25日に実施された第3回書面による準備手続きの訴訟資料で、被告側(金子さん側)の証拠書類として陳述書が提出されていました。
陳述者は新聞報道でも「パワハラがあった」と明言していた平松元副市長、2016年3月末まで大和市職員だった元政策部長、2020年3月末まで大和市職員だった技術系職員の3人。全員実名で昨年9月から10月にかけて作成した書面でした。
元政策部長の陳述書は企画政策課長だった時期に大木さんが市長に当選し前の土屋市長時代の政策について繰り返し叱責を受け、当時の副市長や総務部長に異動を願い出て福祉総務課長に異動できた話や、部長時代に市長から厳しい叱責を受け口頭で謝罪をした後にさらに反省文の提出を求められた話がありました。その他にも金子元副市長の主張の裏付けとなるような市長の言動についての詳細な記述もありました。
技術系職員の陳述書では、工事が進んでいる現場に市長がやってきて、事前に確認をとって設計施工を進めているにも関わらずその場で急に設計変更を指示されることが頻回にあったこと、民間の建物内に分室のスペースを借用するにあたり市長の確認をとって進めているにも関わらず急に言っている事が変わり先方との交渉に著しい支障をきたしていたことなどが詳細に記載されていました。この技術系職員は定年前に大和市に見切りを付け転職しています。
これで金子さん以外にも3人の関係者が大木市長のパワハラもしくはそれにつながる事案について詳細を述べているわけですが、これらは全て根拠のない話で大木さん個人を貶めるために全員で嘘をついているという主張をするのでしょうか。
報道されているように現役の大和市の管理職を対象とした匿名のアンケートでは6割近い人が大木さんからのパワハラを見聞したことがある、または自分が直接被害を受けたと回答しており、それらも全て根拠のない話で自分を貶めようとしているのだ、と主張するのでしょうか。
なお、閲覧記録を確認したところ、陳述書が提出されてから3名の方が既に本記録を閲覧しており、うち2名は新聞記者(朝日新聞と東京新聞)と思われます。
次回は4月28日、やはり書面による準備手続き(web)のようです。今のところ金子さんから大木さんへの反訴はありません(個人的には少額でも反訴して良い事案だと思いますが)。証人尋問は公開の口頭弁論で行われるはずなので、今のペースでは早くても6月下旬でしょうか。
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